8月に入ってもなんとか週に1回以上を目指し足を運んでいます。
左の写真は久しぶりのセンダイムシクイ。ムシクイの名がつく鳥は見た目による識別がたいへん難しく、その場ではなかなかわからないことも多いです。幸いなことに鳴き声はそれぞれかなり違うため、現場では鳴き声と合わせて判断することが大事です。ただ問題は「鳴いてくれないとき」なのです。
北海道で見られるムシクイは観察例が少ないものを除くと、ほぼセンダイムシクイ、エゾムシクイ、オオムシクイの3種となります(本州以南ではオオムシクイによく似たメボソムシクイがいるのでさらに厄介です)。識別のポイントには次があります。
①観察時期=センダイムシクイ、エゾムシクイは夏鳥ですが、オオムシクイは旅鳥なので(ただし道東では一部夏鳥)、見られる時期がおおむね6月頃と9月頃に限られます。
②頭央線=センダイムシクイには頭頂部に薄い縦斑(頭央線)が入ります。これはセンダイムシクイのみの特徴です。これが見分けられれば識別できます。
③上面の色味の傾向=これを緑色>>褐色の順で並べると、センダイムシクイ>オオムシクイ>エゾムシクイのようになります。模様で見分けるのは難易度が高いです。
④下嘴の色=これが一番わかりやすいかも。センダイムシクイは一様にオレンジ色、オオムシクイはオレンジ色に汚れたような暗色が一部入る、エゾムシクイはオレンジ色が目立たずほぼ黒く見える。ただし、これらには個体差があるので、これだけで識別してはいけないとも言われます。
写真の個体は、撮影中はエゾムシクイ?とも思ったものの、帰宅後、別カットで頭央線が確認できたのでセンダイムシクイでした。もう一枚はシジュウカラの幼鳥。カメラ目線を向けてくれました。
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