本日、ドームの上空を50羽以上のハクチョウの群れが通過していきました。越冬地への渡りの途中ではないかと考えられます。北から南の方向へ飛び去っていきました。右の写真のようにキレイなV字編隊を組んでいました。ハクチョウやマガンなどの群れは、飛行時にV字状に並んで飛ぶことが知られています。これは、前を飛ぶ鳥の翼が発生させる上昇気流を後ろの鳥が利用することで、エネルギー消費を減らし航続距離を伸ばすことができるからだと言われています。理論的には間隔と羽ばたきのタイミングが合わないとうまくいかないのですが、鳥たちは本能でやってのけるのだそうです。すごいですよね。
...と話がここで終わればよいのですが、野鳥の観察記録としては実はこれでは不十分なのです。一般にハクチョウと言われる鳥にはオオハクチョウとコハクチョウの2種があって、この写真からはそのどちらかがわからないのです。比較対象がないので大きさは使えません。一番簡単な見分け方は、クチバシの黄色い部分の先端の形状(オオハクチョウは鋭角)なのですが、写真は下からのアングルなので肝心なところが写っていません。残念ですが、未同定種ということになりました。でも今年一番のサプライズかもしれませんね。
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